ジョイントヨーク

「ラバージョイント」の続きです。
エスに限らず、旧車のオーナーさんであれば
匂いや音に対し敏感になるのはボクに限ったことではないと思います。
ここ数年、走行時に聞こえるわずかな異音が気になっておりそれがプロペラシャフトあたりからの音であることは自分でもわかってました。

昨年、スペアタイヤリッド(お皿)の取付をお願いしてたショップさんで、マフラー等を脱着する作業があったため、ついでにプロペラシャフト周りをチェックしてもらったところ「部品が破損してますよ」との連絡が…

joint00

ミッションジョイントヨーク(パーツリスト2番)の穴が変形、さらに一部が欠けてました (>_<)
ああ、またか? 以前、この部品の破損を経験しておりその時に、ミッションジョイントヨーク、ラバージョイント、ボルト、センターリングピース等を何とか新品を買い求め交換しておさまったのですが、ジョイントヨーク(パーツリスト1番)円盤部分の歪んだ穴をそのままに組んでしまったため再発したと思われます。下の画像は破損して穴が歪んだジョイントヨークたち。

joint01

困り果てて、エスの主治医である田島さん(タジマエンジニアリング代表)に相談したところ
■ジョイントヨーク(右下)は入手困難なので円盤の3つ穴を60度ずらして新たに開け直す。
■破損したミッションジョイントヨーク(左下)は、元々柔らかい材質なので材質を変えて新製する。

ここだけ固すぎてもいけないし、使う母材を発注するから来週まで待って。と言って下さり
忙しい合間をぬって、ジュラルミン材(左上)から削りだしてワンオフで作ってくれました。

joint02

これが完成して仮組した状態。
画像には見えませんが、ミッションジョイントヨークのシャフトのみ破損した部品から移植して圧入!なんとすべて手作業です!
かなり大変だったようで、「もう二度としない(笑)」と言われましたが
おかげで完治。長年の心配事がすっかり消えました。

昨年、AHSMで鈴鹿サーキットのホームストレートを、メーター読みで170kmまで引っぱってみましたが、全く大丈夫です。

壊れてからでも良い場合と、異音が少しでも出たら早めに対処した方が良いケースをきちんと見極めるのが大事というのを痛感した出来事でした。

ラバージョイント

エスシリーズは、Sports360~近年のS2000まで
ホンダでは珍しい FR(フロントエンジンリアドライブ)ですが
S800Mの前までプロペラシャフト前後のジョイントパーツは、六角形のラバージョイントでした。
おそらく当時のロータスなどを見本にしたのだと思われます。

rubberjoint01

このラバーが車種によって専用品で、前後でもサイズが違う。
交換の頻度は少ないかもしれませんが一応消耗品…なのに純正品は入手困難。
一時、社外品で粗悪品が流通したという噂も聞きましたが、今ではゆーらしあさんが製作供給してくれてます。(2015年1月29日現在は、再製作準備中となっています)
純正のジョイントは、変形しないようにシールが貼られた矯正金具?が付いてたタイプもありました。(画像上の金具はその残骸で、使用時には取り外します。)

ラバージョイントを使用するエスの中で、リジッドだけは後輪の懸架方式が違います。
(海外仕様はわかりませんが、友人のドイツ仕様のMk-1クーペはクロスジョイント。)
オーナーさん以外には、文章だけでは伝わりにくいと思い単純な図にしてみました。

rubberjoint03

■S500、S600、S800チェーンまでのチェーンドライブ車は、プロペラシャフト~デフが固定でチェーンユニットが上下に動く左右独立懸架。
■S800リジッドは、デフ&アクスルシャフトがプロペラシャフトと共に上下する車軸懸架。

上のチェーンドライブではラバージョイントには回転方向にのみ力がかかりますが、リジッドはそれにプラスして上下の動き(捻り)が加わります。
よってプロペラシャフト前部分のラバージョイントにかかるストレスは、リジッドが他車より大きいと思われます。と言っても、ボクの周りにリジッドでラバージョイントの劣化以外でトラブった話しは聞きません。

ボクのエスは、ここに問題が (>_<)
つづく…

セキュリティ対策

いつもご覧いただいてありがとうございます。
海外から?と思われる全く無関係のコメントスパムがたびたび来ております。

コメントは承認制にしてブロックしてるため皆様が目にすることはありませんが
セキュリティ強化のために、コメントの際に「ランダムな文字列を入力いただく
認証方式」にして様子を見ます。なにとぞご理解下さい。

管理人 hondasports.jp

ウインドデフレクタートップ

windd_top01

オープン時にフロントウインドウに取り付けて使うバイザーのことです。
当時の広告に「整流板ーホンダだけのアイデアです。」と書いてあります。

約50年前に、この半透明の美しいパーツがオープンモデルに全車標準装備だったとは驚きで
時代的に、非常に高いクオリティだと個人的には思ってます。

スピード10%アップとありますが、たぶんそれは無いかな(笑)
でも、風の巻き込みはあきらかに減ります。
何よりもこれを装着した時のスタイルが良いですね。車内に収納できる点も○デス。

後のパーツとして供給されたモノには、レザーを貼ったタイプもあったようですが
半透明のモノも時期によってタイプがあるようです。
最近は当時のままの良い状態のモノも少なくなってきてるようです。

ボクが持ってるデフレクタートップは、前オーナーさんがクルマを譲っても
手放されなかったモノですが、後年譲ってくださって大切にしております。

走行中に飛んだという話しも聞いたことありますし
出来れば気軽に使える軽いレプリカが欲しいんですけどね。

※タイトルを「ウインド」としたのはS800の取扱説明書の表記に準じました。

ハードトップのお勉強に

1月25日(日)に開催の JCCA New Year Meeting にて
ホンダツインカムクラブさんが「Sのハードトップ」をテーマに
S500/600用とS800用の違い、レース用ハードトップなどを展示されるようです。

お近くの方、必見です! ボクも行きたいけどちょっとムリですので
その模様を伝えたブログやサイトあったら教えて下さい。m(_ _)m

今も色褪せない小さなスポーツカーの雑談部屋