「クーペのこと」カテゴリーアーカイブ

輸出モデル限定? 車台番号がボディにも打刻!?

輸出仕様のドアに空気圧指定ラベルが貼ってあるという記事を書きましたが
なんと「運転席側のドアヒンジ根元(ボディ側)に車台番号が打刻してありますよ」
という情報を画像と共に提供いただきました。ボクは全くの初耳です。
送っていただいた画像は輸出仕様のクーペ。右ハンドルなので英国仕様でしょうか
ボディのあちらこちらにスポット痕が綺麗に残ってます。

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画像赤い部分に

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こんな感じで、AS800など型式をのぞく7桁の数字のみが90°回転して打刻してあります。
(画像は実際の打刻のサイズに似せてダミー数字を画像合成してます。)

国内仕様には聞いたことないし、輸出仕様であればオープンにもあるはず?
この部分はレストアなどでパネルを交換等すれば当然打刻は失われます。

ここに打刻があれば、パネルはオリジナルのままということですが
なぜここに!?輸出仕様のドア廻りにはいろいろ情報が隠れてます。

ストラダ5さま、情報ありがとうございます!

奇跡のクーペ インテリアの色

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リアゲートから見たクーペの内装です。
運転席のみに装着されたサンバイザーにはまだビニールが被ってます (^_^;)
ヒーターとシガライターは無くグロメットがされ、ラジオも非装着です。
国内のMタイプには上記全て標準装備されてたはずですが、
輸出仕様はこれらはオプションで選べたのでしょうか。

スイッチパネル2箇所にもきちんとグロメットが付いております。

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A.Bピラーには黒い内装材が取り付けられ、インスツルメントパネルの下
ボンネット開閉のBノブやハザードスイッチノブが付く部分のベースには
半艶消し?の黒が塗られています。
その黒の塗装は層が薄い感じで、塗られたボディカラーの上から簡単にマスキングして
パーッと軽く噴いたように見えます。

前述のリアゲート内側の色と合わせて、
車内にはボディカラーがほとんど現れない状態になります。
これがオリジナルの状態なのでしょうか。

つづく

奇跡のクーペ テールゲートの色

今回のクーペを見せていただいて、あれ?と思ったことのひとつに
テールゲートパネルの色がありました。

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ボディカラーは赤、当然パネルも共色なのですが室内側だけは
白に近い色になっています。ヒンジ取付部分にはグロメットが付いてます。

ゲートだけ交換されたの?とも思いましたが、わざわざ塗り分けるだろうか?
確かに、こうすることで室内から見ると、車内後方にボディカラーは見えなくなる。

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手持ちの資料を見てみると、フランス向けのカタログ?の画像に
内側が白っぽく見えるものがありました。ただの反射かな…(^_^;)
ふちは赤いようにも見えるけど。

これは新車当時のエスを知る方に聞いてみるしかないですね。

つづく

奇跡のクーペ ドアサッシ根元のゴム

ここからは、本来の目的であるオリジナルについての検証をしていきます。
過去の投稿で、オープンのドアサッシ根元のゴムの話しを書きました。
その後、何の情報も得られていませんが

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何と、クーペにも同じ役目をするゴムがサッシの根元に付いてることが
今回判明しました。ボクが知らなかっただけですが…

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しかも前後に付いています。
パーツリストにも掲載されてる(5.6.7.8)のでオープンよりは装着率多いかも。

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このゴムに見とれながら(笑)同行したクーペの友人が「こんなところに!」と
運転席側ドア上部に貼ってある空気圧表示のステッカーを発見!

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これって、元から?
なんでこんなとこに?
エスに空気圧表示があったなんて!
しかもマイル mph とポンド/インチ表示(因みにスピードメーターはkm表示です)
単位になじみがなさ過ぎて空気圧計算できん(爆)

ますます謎は深まるのであった  つづく

【追記】2016.10.21

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クーペのドアサッシ根元のゴム、1台分セットの画像を提供いただきました。
クーペは部番設定があるので入手はできたようですね。(あくまで当時の話し)

 

奇跡のクーペ 概要

仕事の合間の投稿のため、きちんとまとめて投稿しようとすると時間もかかり
楽しみにしていただいてる方に申し訳ないのと、期待が変に膨らんでもいけないので
少しずつアップすることにします。(過度な期待はしないでください)
しょせん素人が書くことですのでどうかご了承ください。m(_ _)m

で、話しは概要へ

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このクーペくん、車台番号 AS800C-1008*** から判断すると
1969年に生産された509台の内の1台になります。(1968年からクーペの国内販売はされてません)
参考資料/二玄社 SUPER CG HONDA Sports

この当時輸出されなかった在庫数台の内の1台で、
未輸出だったため書類がなく登録できない状態で今にいたってます。

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メーターパネルのビスは色・形状が違うため、ビスは交換されてるかもしれません。

そのため、実走行距離がなんと1,800kmプラス!!
エンジンナンバーももちろんプレートと合致してます。
塗装は経年でやや劣化してるもののおそらく当時のままの塗膜です。
エンジンルームにはカラーコード等が残っています。
助手席にはビニールカバーがまだ一部残っており! もう唖然とするばかり。

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カナダ仕様MK-IIということで、サイドマーカー類が付いており、ラジオ・ヒーターは未装備。
北米仕様なのにヒーターがオプション!?アンテナホールもありません。

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グロメットで塞ぐのではなく、こうなるんですね。

つづく