「不明なこと」カテゴリーアーカイブ

シートの仕様

エスのオリジナルシートに種類があるという記事を書きましたが

coupeseat01

奇跡のクーペのシートは6列ステッチで表皮はつるつるタイプでした。
クーペなので助手席は背面が前へ折りたためます。

全てのクーペが6列でつるつる。オープンが5列で織りがあるタイプというわけでもなさそうです。
個人的にはS600オープンのシートはつるつるというイメージがあるのですが不明です。

seat02

先日、友人に未使用の純正シートを見せてもらいました。オープン用の左右で
20年ほど前にエスのオーナーのストックを譲ってもらったとのこと。
新車当時ほど古くはないと思いますが同時期の左右セットは稀少です。

シートはシート屋さんでオリジナルに近い表皮で貼り替えてもらっても比較的安価で仕上がるため
シート丸ごとを交換するという考えはボクにはありませんでした。

seat03

新品の表皮を見ると、意外に複雑な構造をしています。
これが長年使用してると、つぶれてぺたっとなるのですね。

乗り心地を重視する方は、シートを換えてますが安全面を考慮するとヘッドレスト付きがおすすめです。

交換を考えたことはありませんが、社外品でエスのスペースに合うシートは限られるようです。
異色なところではマツダAZ-1のシートを付けてる方もおられますがぴったりフィットしてました。
AZ-1用となるとシート自体探すのも大変ですね。

追伸:本日11月17日は本田宗一郎氏の誕生日だそうです。

 

フロアーマット

奇跡のクーペに付属のマットを紹介しましたが、今回はパーツとして供給されてたマットのお話しです。

mat011

これが使い古したマットで(こうなってもなぜか捨てずにとっておく悲しい習性・笑)

mat02

こちらがそれよりも少し古いと思われるマットです。(未使用品・おそらく赤ロゴ袋の時代)
新車時付属のマットとは、繊維部分の質感がまったく違います。
マット下側の形状が時代が新しくなるごとに簡略化されてる気がします。

mat03

裏はこんな感じ。久しぶりに見るとカビが…(汗)
純正マットは折らずに保存しましょう。折り目が入って裏地が割れてきてます。(^_^;)

mat04

パーツリストによるとフロアーマットには「アラジン」と「ヘアークロス」
2種類あったようですがこのマットがどちらに該当するのかわかりません。
もしかすると全面ゴムっぽいのがアラジンで、画像のタイプがヘアークロス??

クーペとオープンでマットに何か違いがあったのでしょうか?
イラストでは足置き部分のゴムには Hマークではなく、HONDAのロゴが入ってます。

マットの話しではないのですが、ボディフロアに敷く?のか
フロアにはりつける(たぶん熱で変形する)純正の謎の黒いシートも存在してましたね。
昔譲ってもらったパーツの中に未使用であったのですが、袋の中で完全に硬化して
ただの黒い固まりになってたためさすがにこれは捨てました(笑)

オープンにあってクーペにないもの

デジカメが無い時代ですので写真が少ないのが残念ですが
約20年前のエスのレストア時の写真です。

sideboad01

サイドボードアウターを外すと、中のプレートが腐食(左)してました。

オリジナルが横一直線のプレスに垂直のプレスが等間隔に交わってます。
(画像の向きでは縦一直線に垂直のプレスとなります)
このプレート、鈑金が完成すると隠れてしまい二度と見ることはありません。
職人さんが、「横だけのプレスで強度的には充分ですけど」と新製してくれたのですが
どうも気に入らず「同じようにして欲しいなあ」という願いを伝えて数ヶ月後見に行くと

sideboad02

同じように作ってくれてました(下)鬼のようなボク (>_<)   ただただ感謝です。

sideboad03

反対側はそれほど傷んでなかったので、磨いて再利用してもらいました。
職人さんは、エスに特別詳しいという方ではないのですが
「フレームがあるクルマにしては、ボディが頑丈すぎるよね。」と言われました。

この写真をレストア中のクーペの友人が見て「ボクのクーペにはこのプレートがない!」と
不安げな表情でしたが、クーペには屋根があるので必要ないのでは?という結論で終わりました。
パーツリストにもこのプレートは見られないし、お酒を飲みながらだったのですが
本人は少し気になっていたようです。

おそらくオープンだけの補強材。ということで結論づけようと思いますが
みなさん異論はございませんか?(笑)

コンビネーションメーターの謎

book01

いまや絶版となった三樹書房「ホンダスポーツ」の著者の一人である田島歳久さんは
ボクらのエスの主治医であります。SFの時代からエスを診続け、ご自身レース経験も豊富で
メンテからチューニングまで手掛けられる今や貴重な存在でありますが、
この本の中に書いてあるアンメーターの導通不良によるトラブルを過去に経験しました。

ツーリング先で走行中、導通不良により停電状態になり全く不動の状態に陥り
メーターパネルを外して接触不良を手で押さえたり…で何とか帰還しましたが
それに懲りて、以来アンメーターは諦めて直結してもらい飾りとなりました。
後付けの電圧計があるため特に不自由はありません。

で、アンメーターの下が燃料計となるわけですがこれはちゃんと機能しております。
燃料計にクーペ用、オープン用があるという話しは何となく噂で聞いておりました。
が、何がどう違うのか?知らずに今まで育ちましたが(笑)

am_fuel01

先日、わざわざ画像を送っていただきました。右がクーペ用とのことですが
センター目盛りが右にずれてるのがクーペ用?ということのようです。
ストラダ5さま、いつもありがとうございます!!

am_fuel02

確認したところ、ボクのエス(オープン)には同タイプが付いておりました (>_<)
(過去に交換されてる可能性もあります)
今まで全く気にしたことなかったのですが、どうも気になってます(笑)

友人のクーペには同じタイプが付いており、彼はほっとしておりました (^_^;)
目盛りの長さなど、これも微妙に種類多そうです。

因みにこの本の田島さんの記事内の撮影をボクはお手伝いさせてもらいましたが
増補版とも言えるものが宮野滋さんらによって現在進行中とのこと。楽しみです!
(出版元などの情報は現時点では未確認です)

奇跡のクーペ テール周り

S800のテールレンズについては、情報量が多いので今後も分けて投稿するつもりですが
今回はこのクーペのテール周りに限ったお話しです。

tail01

カナダ仕様のMK-IIクーペ。テールレンズカラーはMタイプと同じ、外から赤、橙、白の順。
リアサイドマーカーは国内Mタイプと違ってコーナーに電球が入ったタイプが付いてます。
電球入りのサイドマーカーは、コーナーが赤レンズと、橙レンズがあり
輸出先によって変わると思います。このクーペはコーナー赤レンズ。となってます。

ボクの認識では、北米仕様のテールレンズは赤、赤、白と思っていたのですが
別冊CG ホンダスポーツ によると、アメリカ仕様は赤、橙、白になってますね。

cg01

このテールレンズは3つのレンズを入れ替えると組み合わせで各国仕様になるので合理的です。
(説明画像、上下のレンズのこと。真ん中のタイプは一体です)
レンズ交換は、リムを外せば外から容易に出来ます。
この記事、若干説明不足もあり、これ以外にもレンズの種類はあるようです。

このクーペに付いてるナンバー灯は、国内仕様と同じ上から照らすタイプ。
バンパーには下から照らす照明は付いていません。

side01

不思議だったのが、このサイドマーカーの下に見えるモールに被っていた黒いテープ?
HASHIMOTOの文字が入った紙?のテープが、サイドモールを保護する?かのように
被せてありました。これは元々こうなのだろうか? 輸送時の保護用なのか?
はしもっちゃんテープ…全く謎です (^_^;)

【追記】2016.10.30
テープはモールの保護材で、新品のモールには付いてきてたようです。
sugiyamaさま、ありがとうございます!